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第16回 経営者特有のストレスと瞑想

December 28, 2018

 

✔︎経営者はプレッシャーの中で自覚的にさらに孤独へ進まなければならない。

✔︎経営者の内心と組織の内部体制とを共に澄みきった入子構造に整えていく。

✔︎経営者は「独り」と「大勢」との往復をコントロールしていくことが使命。

 

 

 

 

プレッシャーの中で外界との接触を断ち、経営者が己の中心に向かう重要性を解説します。

 

 

スティーブ・ジョブズやマイケル・ジャクソンのような大物は必ず

独りであること⇔大多数に繋がること

この行き来きをある程度マスターしていました。

 

 

この「独り」と「大多数」のパラドックスについて

独りということに対し逃げず、積極的に向かっていくならば

それは孤独に入ることで社会性を超え、

より広大な世界に対してのつながりを獲得することになります。

それは自然界であったり、普遍的な真理を垣間見ることができたりする

まさに瞑想のもっとも得意とするポイントです。

 

 

反対に社会の中で宣伝広告、営業活動、セミナーなどを通じ

多くの取引先と繋がっていくことに積極的であるならば

お金や暮らしなどの豊かさに対しての安定感を

ある程度獲得することができます。

 

 

しかし人間社会は非常に変動的な世界。

関係者は多いがどこか皮相的で孤独感を感じる、ということになります。

 

 

表面的に、「独りであること⇔大多数に繋がること」を捉えていると、

それはそのままの意味ですが

 

 

実は裏で

社会を離れ、独りになったからこそ➡︎接続される領域

孤独を避け、大多数に繋がったからこそ➡︎失われる領域

とが互い違いに発生しています。

 

 

組織のトップに立つ人物は上記の点を理解し、

意識的に2つの世界観を切り替え続けることが必要になります。

 

 

「経営者は人と会うことが仕事だ」と言われることがあります。

これは確実に1つの真実を表してはいます。

しかし、高い問題解決能力やエネルギッシュな行動力に裏打ちされたパワーが逆に仇となり、日々の資金繰りに追われ、忙しなく活動し続けるという

大多数との関わりに比重を置きすぎた状態に陥ってしまう場合が多くあります。

 

 

たしかに、経営者には会社の顔として表に出ていく推進力やスピード感は必須です。しかし会社経営においてより本質的に重要なことは、その推進力の中心軸を明確にするために「動かずに待つことの価値」を体得していくことです。

これは「意識的な静寂さ」をトレーニングによって養っていく必要がある

という意味です。

 

 

 

 ・自社の製品・サービスが理想的な一定水準に到るまで待つ

 

 ・市場開拓のためマーケットリサーチに力を注ぐ

 

 ・従業員のために社内環境の高次元化を図る

 

 ・業務改善・売上アップのための新たな仕組み化

 

 ・流行に乗らず、より大きな時代の流れを冷静に見極める

 

 

 

こういった大小様々な内部体制の方針を確実に決定していく強さは

行動力ではなく、流動的でプレッシャーのかかる状況に対しても動じない

透徹した観察力があってこそはじめて成されます。

 

 

これは「台風の目」と「暴風域」との違いのようなものです。

「台風の目」である社内環境は明るく快晴である必要があり、

さらにその中心点である社長は組織内の誰よりも澄みきっている。

 

 

この「澄みきった状態」を経営者自身の意識と、組織の内部体制の両方に二重の入子構造のように確立することができれば、企業の影響力は「大多数に対しての貫通力」を獲得し、同心円状に各界へ波及させることができます。

 

 

冒頭にあげたスティーブ・ジョブズやマイケル・ジャクソンはこの瞑想的な創作活動と、世界中に広げていくことの意識のバランスが途中まではうまく機能していた事例です。その後、比重が広げていくことに偏り、バランスを失ったことは象徴的な出来事でした。彼らは「独りである価値」を「己の社会的影響力」と比べて軽んじてしまったのです。

 

 

 

 静寂さを確立することは命に関わります。

 

 

 

ビジョンや信念があり、誰よりもエネルギッシュである経営者にとって

24時間の中でわずかでも「静まること、感じること、解決を急がないこと」に比重をおくことは不慣れで怖いことでもあります。

 

 

しかし、その未開拓の領域の先に、相対的な経営を超えた「無極の会社経営」が実現されます。

 

 

 

経営者は社会的なさまざまなプレッシャーの中で自覚的に独りに向かい、

深い静寂に身を置いたのち、再び社会へ降り大多数と繋がっていく。

 

 

この両極を意識的に往復できるようにしていくことが毎年毎年、健全なカタチで自分自身を労わり、確実に組織を成長させていく経営者のあり方ではないでしょうか。

 

 

 

 年の瀬に、御社の来年以降のさらなる内外の飛躍を祈念しております。

 

 

 

 

 

 

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